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  • 執筆者の写真compactagri

良い土作りとは?健康な畑で美味しい野菜を作ろう!

更新日:2021年8月23日


美味しい野菜を栽培するには、畑の土作りが大切です。畑の土が良い土であれば、野菜は健康に美味しく育ちます。では、良い土とは一体どういうものなのでしょうか?今回は初心者の方にもわかりやすく、土作りの基本をご紹介していきます。すでに家庭菜園を行っている方も、これからスタートする方もぜひ参考にしてみて下さいね。

健康な畑を作ろう!良い土とはどんなものでしょう?

健康な畑作りは、良い土を作るという事です。では、良い土はどんな土で、どのように作られるのでしょうか?まず土作りは、下記の3要素を改良する事で行います。


①物理性 保水性、排水性(水はけ)、通気性

②化学性 土壌のpH値(酸性度)、

③生物性 土壌生物、微生物、細菌類の多様性


そして、畑にとっての良い土とは、①物理性(保水性、排水性、通気性)を満たした団粒構造の土です。団粒構造の土とは、細かな土の粒子がくっつき団粒(団子状)になっている土の事です。そして、この団粒構造を作るのは③生物性(微生物や細菌類)です。土の中で生きている無数の微生物や細菌たちの生命活動により、土は団粒構造になっていきます。生物性が改善することで、化学性と物理性も改善しますので、この3要素はお互いに深く関連し合っています。土作りは3要素を改良することで、作物の生育に合った土壌環境を整えることなのです。

土作りに必要なものを準備。土に混ぜ込みましょう!

畑にとってどんな土が良い土で、それがどのように作られるかわかったところで、実際に土作りをスタート!必要なものを準備していきましょう。


◉堆肥

ふかふかの団粒構造の土を作るのに必要です。堆肥は有機物(落ち葉、刈り草、稲わら、油かす、米ぬか、家畜の糞など)を微生物の働きで分解、発酵させたもの。堆肥を土に入れ込み耕すことで、土の物理性(保水性、排水性、通気性)が改良され、柔らかくふかふかの団粒構造の土が発達します。堆肥の使用量の目安は1㎡あたり2〜3㎏で、種まきや定植の2週間前に土壌へまいてよく耕します。


◉苦土石灰

土壌酸性度(pH値)の調整に必要です。作物によって好むpH値は異なりますが、ほとんどの野菜はpH6.0〜7.0あたりの弱酸性の土壌を好みます。日本は雨が多く土が酸性に傾きやすくなっているため、野菜を元気に生育させるにpH値を調整する必要があります。その際に使用するのが「苦土石灰」です。苦土石灰はpH値調整以外にも、土壌にカルシウム補給をしてくれる役割もあります。作物によってはアルカリ性寄りの土を好むものもあるため、土壌のpH値を測る「土壌酸度計」を用意して調べてみるのも良いかもしれません。苦土石灰は効果が現れるまで2週間ほどかかるため、種まきや定植の2週間前までに土壌へまいてよく耕しましょう。堆肥と同じタイミングで混ぜ込むと良いですね。


◉肥料

野菜の健康な生育には、3大要素の「窒素・リン酸・カリウム」が必要です。その他、カルシウムやマグネシウムなどの要素も重要になってきます。作物ごとに適した肥料もありますので、育てる作物が必要とする肥料を調べて施肥すると良いですね。種まきや定植の1週間ほど前に土壌へまいてよく耕します。使用量は肥料の表示を確認して下さい。


※化成肥料について

化成肥料は土壌の生物が食べたり微生物が分解出来るものではありません。そのため、化成肥料だけを長く使い続けると、土壌生物と微生物が減少し、土の生物性が低下していきます。生物性が低下すれば、病害虫の被害が増えて農薬を使わざるを得ない、という悪循環に陥る事になってしまうのです。こうなると良い土とはかけ離れてしまいます。化成肥料は健康な野菜作りに必要ですが、デメリットを理解した上で使用しましょう。


良い土とは?良い土の作り方について、初めての方にもわかりやすくご紹介させて頂きました。ふかふかの土を作って、元気で美味しい野菜を育てていきましょう!

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