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  • 執筆者の写真compactagri

なぜ??種まきしても発芽しない…その原因と対策について

更新日:2021年12月13日


種まきしたのに全く芽が出てこない…。野菜の種類にもよりますが、発芽までの期間は通常は4〜5日、長くても10日ほどです。2週間経っても芽が出ない場合は、種まき〜発芽に失敗してしまったと考えた方がよいでしょう。種まきの仕方の問題、種に問題がある、など原因は様々。今回は発芽に必要な条件、発芽しない原因とその対策についてご紹介していきます。


発芽の条件

皆さんご存知の通り、種は買ってきて袋に入ったままの状態で置いておいても発芽しませんよね。種に水あげたり、空気に触れさせたり、適度な温度環境にしてあげたり…発芽の条件が揃って初めて芽を出します。発芽させるためには3つの条件が必要です。


◉発芽の3条件

①水

種は土が無くても水があれば発芽します。水耕栽培がそれですね。なので、種まきをした後にたっぷり水やりをすることがとても重要です。特に発芽するまでは、欠かさず水やりをするように気をつけましょう。


②発芽に適した温度

野菜は種類ごとに発芽適温、生育適温というものがあり、文字の通り「発芽に適した地温」「生育に適した気温」のことです。ほとんどの場合、種袋の裏に記載されています。夏野菜は発芽適温が25℃〜30℃と高め。現実には発芽適温を下回る時期に種まきをしても発芽しますが、発芽に時間がかかったり、きれいに発芽が揃わないことがあります。栽培する地域やその年の気候に合わせて種まきの時期を決めることが大切です。


③酸素

種は呼吸して発芽します。そのために酸素が必要になります。土にたっぷりと酸素が含まれていることが大切なので、硬く締まった土や粘土質の土では空気が不足していて発芽できません。畑であればしっかり耕して土に空気を含ませ、種まきの準備をしましょう。プランター栽培であれば市販の培養土を使いましょう。フワフワの土で空気がたっぷり含まれていて発芽に向けての環境がバッチリ整っています!


この3条件以外にも、野菜の種類によっては光が必要だったり、逆に光が発芽の妨げになる場合もあります。


発芽のしくみ

発芽のしくみは小学校の理科で勉強したと思いますが、すっかり忘れてしまいますよね。

種の中には生物が成長していく元となる「胚(はい)」と成長の養分となる「胚乳(はいにゅう)」があります。種は通常植物が耐えられないような乾燥や寒冷などの過酷な環境にも耐えて長い寿命を保ち生き延びるために、細胞の水分を少なくし生命活動が低下している休眠状態になっています。休眠状態になっている種に発芽の条件を揃えてやると、種は休眠状態から目覚めます。胚は胚乳を養分としながら成長していき、芽や根ができて種皮を破って外へ外へと成長を始めます。


発芽しない原因と対策

発芽の条件としくみについて理解しておけば、発芽しない原因の大体は想定できますし対策も打てるかと思います。発芽しない原因と対策について、ここでまとめておきます。ぜひ参考にしてください!


①水分不足

種は水分がないと発芽しません。種まき後は必ずたっぷり水やりをし、芽が出るまでは毎日の水やりを忘れないように気をつけましょう。特にプランター栽培では水やりをしないと過度な乾燥が起こり、発芽しない原因となります。


②酸素不足

種は呼吸して発芽します。そのための酸素が必要です。畑で野菜を育てる場合は種まき前にしっかりと耕し、土に空気を含ませて発芽しやすい土を作りましょう。プランター栽培の場合は庭の土などをそのまま使わず、市販の培養土を使うと失敗がありません。また、水のやり過ぎにも注意です。水やりは基本一日一回。水やりをし過ぎると、酸素不足の土となったり、雑菌が繁殖する原因となってしまいます。


③発芽適温になっていない

種袋の裏に発芽適温や地域ごとの種まきに適した時期が記載されています。その内容をきちんと確認し、自分が住んでいる地域の気候に合わせて種まきをしましょう。特に夏野菜は地温25℃〜30℃のものが多いので、種まきに適した気候になっているか注意が必要です。


④種まき後の覆土が合っていない

種は発芽に光が必要な好光性種子と、光があると発芽しづらい嫌光性種子があります。

好光性種子の場合、種まき後に土を厚くかけ過ぎると発芽しません。逆に嫌光性種子の場合は覆土が薄過ぎると発芽しません。種の特徴を事前に調べて、適した深さで種まきをすることも大切です。


好光性種子…発芽に光が必要。覆土はごく薄く。5mm程度が目安。

嫌光性種子…光があると発芽しづらい。覆土は種の直径の3倍程度が目安。


⑤種が古い

種には寿命があります。種は休眠状態であっても、種の中の養分を使いながら生きているので、一定期間を過ぎると養分を使い果たして発芽できなくなってしまいます。種袋の裏に種の有効期限が記載されているので確認しましょう。購入する際は有効期限が迫っていないかも確認しましょう。


今回は種まき後に発芽しない原因や対策をまとめてみました。種まきしても発芽しない、発芽するげどスゴク時間がかかる、など発芽で困った際は是非参考にしてみてください。

また、野菜の種類によっては発芽をさせるのがとても難しかったり、逆にとても簡単だったりする場合があります。家庭菜園が初心者で不安…という方は、まずは発芽や栽培が簡単な初心者向けの野菜を選ぶことをおすすめします!

家庭菜園初心者でも安心な育てやすい野菜はコチラ

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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