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煮込み料理やサラダに美味しい!ビーツの栽培

  • 執筆者の写真: compactagri
    compactagri
  • 2020年10月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2021年8月23日


ビーツという名前の野菜を聞いたことはありますか?ビーツや赤大根とも呼ばれ、ロシアの代表料理ボルシチ(赤いスープ)に使われる高級食材。アカザ科の野菜で原産は地中海沿岸、ヨーロッパ、中近東諸国です。味はほのかな甘みがあり、色は赤が一般的。形はかぶのように根が丸く肥大するのが特徴です。煮込みだけでなくサラダや漬け物などにも使えて、料理の彩りだけでなく味のアクセントとしても重宝します。かぶと同じ様に色々なお料理で美味しく頂けます。ボルシチ、シチュー、スープなどの煮込み料理はもちろん、サラダやピクルスなどにしても美味しいですし、食卓に赤の野菜がのぼるとパッと明るくなっておすすめです!春まきと秋まきの年2回種まきができ、種まきから収穫まではおおよそ2ヶ月〜2ヶ月半程度です。栽培期間が短くプランター栽培も出切るので珍しい野菜ですが実は初心者の方にもおすすめ!今回はビーツの栽培についてご紹介していきます。

コールラビの栄養価

ビーツには豊富な栄養素が含まれていて、カリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルが大変豊富です。また、鉄分、ビタミンB類、食物繊維も豊富。その他、整腸作用のあるラフィノースというオリゴ糖、赤色の元である抗酸化作用が期待出来るベタシアニン、ベタキサンチンも豊富です。豊富な鉄分と栄養価、そして鮮やかな赤色から飲む血液とも言われます。

ビーツの栽培適期(種まき・定植〜収穫まで)

種まきから収穫時期まではおおよそ60〜80日程度。春まきと秋まきの2回栽培できます。


◉種まき

春まき:3月上旬〜6月下旬

秋まき:9月上旬〜9月下旬

◉収穫

春まき:5月下旬〜7月下旬

秋まき:11月上旬〜12月下旬


ビーツの栽培方法

◉種まき


土に幅1㎝×深さ1㎝の溝を作り、1〜2㎝間隔で種を筋まきします。溝を何列か作る場合は、30㎝ほど感覚を開けてください。畝幅60〜70㎝で2列、プランターの場合は1列がおすすめです。種をまいたらその上に5㎜ほど土をかけて柔らかく押さえ、種が流れないように優しくたっぷりと水を与えます。プランター栽培の場合は水切れしないように乾燥に注意して水やりをしましょう。ビーツの種は皮がかたく、発芽しにくいので、一晩水に浸けておくと発芽しやすくなります。生育適温は15〜21℃で耐寒性がありますが、一方で暑さに弱いため涼しくなった9月初旬頃からの種まきがおすすめです。


◉発芽〜間引き

種まきから4〜5日程度で発芽し、その後は間引きをしながら栽培します。1回目は双葉が開いたタイミングで、隣の株と葉が触れ合っている箇所を間引きます。2回目は本葉が4〜5枚になったタイミングで株間が10cm間隔になるように間引きします。 間引きが不十分ですと発育不良となるため、しっかり見極めて間引きすることが大切です。 ビートは1つの種から2〜3本発芽する事がある為、間引きは抜き取らずハサミで茎の根元を切り落とすようにします。         


◉定植後の栽培管理

【土寄せ】

成長に伴い株元が見えてくる事がありますので、その場合は土寄せをしてください。

【水やり】

発芽するまでは乾燥に注意してしっかりと水やりをしましょう。発芽後は土の表面が乾いた時に適量の水やりをします。乾燥に弱い為、特にプランター栽培では乾燥に注意して水やりをして下さい。地植えの場合はそこまで気を遣う必要はありませんが、晴天続きなどで土壌が乾燥している場合はしっかりと水やりをしましょう。

【追肥】

ビーツは多肥性の野菜ですので肥料ぎれに注意しましょう。2回目の間引きのタイミングで1回目の追肥をします。株元から15㎝ほど離れた場所にパラパラと肥料をまき、周りの土と混ぜて株元に寄せます。その後は2週間おきくらいに追肥します。特に収穫前の2週間は根が大きく膨らむ時期で肥料が必要な時期ですので、しっかり追肥して下さい。ビーツは多肥性ですので肥料切れに注意しましょう。 【防虫対策】 秋まきの場合は涼しい時期で害虫の心配は少なくなりますが、春まきは暖かくなってきて害虫被害が増える時期です。その場合は防虫ネットを張っておくと安心です。ビーツにつきやすい害虫はヨトウガ、アオムシ、シロオビノメイガ、テンサイハモグリハナバエ、カメノコハムシなどです。


◉収穫


種まきから60~80日程度経ち、土から出た根の直径が5〜6㎝ほどになったら収穫のタイミングです。収穫が遅れると固く筋張ってしまい食感が悪くなるので、タイミングを逃さないように気をつけましょう。収穫は株の根元を持って引き抜くようにします。


以上、ビーツの種まき〜収穫までのポイントです。プランターでも簡単に栽培できる野菜です。珍しい野菜ですが、色々な調理方法で美味しく食べられる栄養豊富な野菜です!ぜひ栽培してみて下さいね。

 
 
 

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