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  • 執筆者の写真compactagri

煮物に欠かせない冬が旬の美味しい野菜!大根の栽培

更新日:2021年6月17日


根菜類の代表格「大根」。日本食に欠かせない野菜で、日本人にとって馴染み深い野菜ですね。煮物やお味噌汁の具材、生食でサラダ、薬味として大根おろしなど、幅広い料理に使われ親しまれています。旬は12月〜2月頃になりますが、品種を選べば通年で栽培可能。メインの栽培時期は春まきと秋まきの2回です。品種は様々。近年は煮物にも生食にも向いている根の上部が緑色になる青首大根が主流ですが、緑色にならない白首大根、根が赤い大根も色々な品種が出ています。形は一般的に良く見る長いもの、桜島大根や聖護院大根などが有名な丸いもの、太くて短いもの、プランター栽培も出来るミニ大根など様々です。また、薬味用に辛みの強い品種もあります。品種や時期にもよりますが、種まきから50〜90日ほどで収穫出来ます。品種やプランターのサイズを選べば、ベランダ栽培も可能です!今回は日頃のお料理に欠かせない大根の種まきから収穫までをご紹介していきます。


大根の栄養価

大根にはビタミンC、カリウム、デンプン分解酵素のジアスターゼが多く含まれています。このジアスターゼは消化を助けてくれる酵素なので、胃腸が弱っている時に大根はとってもおすすめです!また、大根の葉は根の部分より栄養価が高く、βカロテン、ビタミンC、食物繊維などがとっても豊富です。お漬物にしたり、お味噌汁の具にしたり、葉も一緒に美味しく頂きましょう!


大根の栽培適期(種まき〜収穫まで)

品種を選べば通年栽培できますが、メインは春まきと秋まきの年2回の栽培です。それぞれの種まき期の中で少しずつ時期をずらす事で長期間の収穫を楽しめます。品種や季節にもよりますが、種まきから収穫時期まではおおよそ50日〜80日程度。発芽適温は25℃前後、生育適温は20℃前後です。


◉種まき

春まき:4月上旬〜4月下旬

秋まき:8月中旬〜10月上旬

冬まき:12月上旬〜2月下旬

◉収穫

春まき:6月上旬〜7月中旬

秋まき:11月上旬〜2月上旬

冬まき:3月中旬〜5月下旬


大根の栽培方法

◉土作り

種まきの2週間程前に苦土石灰と堆肥をまいて30㎝程の深さで良く耕し、1週間程前に肥料をまいて再度よく耕します。

タネまきは、1つの穴(ビールびんなどの底を押しつけて深さ1.5cmほどにした穴)に5~6粒をばらまきし、1cm程度の土をかけ軽く押さえます。株間は25~30cm、畝幅60~70cmとします。


◉畝作り

畝幅60㎝、高さ10㎝で畝を立てます。2条(列)栽培する場合、畝幅を100〜120㎝にします。


◉種まき

大根は基本的に植え替え(育苗→定植)が出来ないため、直播きにします。土に直径7〜8㎝×深さ1.5㎝の凹みを作り、その凹みに種がくっつかないように5〜6粒まいていきます。凹みはビール瓶などの底を土に押し当てると簡単に作れます。まき終えたら上に1㎝ほど土をかぶせて優しく押さえ、水やりをたっぷりします。


◉発芽〜間引き

順調にいけば2〜3日で発芽します。その後、間引きは3回に分けて行います。


1回目:双葉が開いたタイミング。形が良い物を残して3本立ちにします。

2回目:本葉が2〜3枚出たタイミング。生育良好な株を残して2本立ちにします。

3回目:本葉が6〜7枚出たタイミング。元気の良い株を残して1本立ちにします。


※間引きのポイント

双葉の形が良い株は、根の形も良くなります。双葉の形をしっかり確認して、残す株を決めていきましょう。


◉発芽後の栽培管理

【水やり】

プランター栽培の場合は土が乾燥しないように水やりをします。地植えの場合は神経質になる必要はありませんが、乾燥と湿気の両方に注意しながら、適宜水やりをして下さい。


【追肥と土寄せ】

2回目と3回目の間引き後に追肥をします。肥料を株元から10㎝ほど離れたところにパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せしていきます。

※施肥量の目安は4株あたり、おおよそ50g(1握り)です。


【病害虫対策】

病害で一番心配なのは、ウイルス病と軟腐病です。アブラムシを防ぐことで、ウイルスを防いでいきます。また、軟腐病は細菌が傷口から侵入して地際部が腐って悪臭を放ちます。発生したら抜いて処分するしかありません。傷口から細菌が進入しないように、追肥や土寄せの際は丁寧に扱いましょう。害虫については、ウイルスを防ぐためにもアブラムシを防ぐ事が重要になります。畝に反射性のマルチを張ったり、防虫ネットを張るなどして防いでいきましょう。


◉収穫

栽培時期や品種により異なりますが、種まきから50〜80日程度で収穫時期を迎えます。見た目の目安は、外葉が倒れて中心の葉が開いてきた時です。収穫は、茎の根元の部分と首を持って、真っ直ぐ上に引き抜きます。収穫時期を逃すと、根にスが入ってしまい、味が悪くなってしまいます。収穫のタイミングを逃さないように気をつけましょう。


以上、大根の種まきから収穫までのポイントです。初心者の方でも簡単に栽培〜収穫まで楽しめる野菜です。ミニサイズを選べば、プランター栽培も出来るのでぜひチャレンジしてみて下さい!


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