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寒さから野菜を守ろう!畑の防寒対策どうしてますか?

  • 執筆者の写真: compactagri
    compactagri
  • 2021年1月8日
  • 読了時間: 4分

更新日:2021年8月23日



12月末から寒さが一段と厳しくなり、早朝は氷点下に。畑では霜柱が立ち、バケツには薄氷が張っています。冬野菜は霜に当たると美味しくなると言いますが、霜や寒さで萎れてしまう野菜もあります。昨季の冬は比較的暖かく、寒さや霜による野菜への被害がほぼ無かった為、今季も大した防寒対策をしていませんでした。その為、一部の野菜は霜や寒さにより一晩で萎れてしまったり、色が変わってしまったり、凍ってしまうハメに…。野菜によってはきちんとした防寒対策が必要になることを痛感しました。これから寒い日はまだまだ続くので、遅ればせながら防寒対策をしてみました。今回は畑の防寒対策についてご紹介していきます。


防寒対策

畑の防寒対策は、大きく分けて下記の2通りです。それぞれご紹介していきます。


①作物を防寒資材で覆う

野菜が霜に当たってしまったり、冷たい風にさらされてしまわないように、不織布や寒冷紗、ビニールなどの資材で覆う方法です。トンネル状に骨組みをして覆ったり、ベタがけして覆ったりします。


◉トンネル状に覆う

防虫ネットを張るのと同じ要領で、畝周りにアーチ状の骨組みを立て、その上からビニール資材や寒冷紗、不織布など防寒資材をかけてトンネル状に覆っていく方法です。風に吹き飛ばされないように、固定ピンや土を被せてしっかり固定していきましょう。既に防虫ネットを張っている場合は、その上から重ねて被せてもOKです。トンネル状に骨組みをしてあるので、豆類、ブロッコリー、大根、ニンジンなど背が高くなるものに向いています。


◉ベタがけして覆う


名前の通り、野菜の上にそのまま防寒資材をかぶせる(ベタがけする)方法です。土の上にそのままかけてピンや土で固定するだけなので、手軽に設置出来る点は大きなメリットです。ただ、支柱を立てていないので、雪などの重みで野菜が潰れたり、成長して丈が伸びると資材と野菜が擦れてしまう事があります。資材の下の野菜が痛んでしまっていないか、こまめに確認しましょう。ほうれん草や小松菜などの葉物野菜、発芽して間もない背の低い野菜などの防寒対策に向いています。


◉防寒資材の種類


*不織布

繊維を折らずに絡み合わせて圧縮したシート状のものです。

霜よけ、保温効果、防虫効果が期待出来ます。光も水も通し、ベタがけ向きです。

寒冷紗に比べて低価格。ロール状で長尺のものや、お手頃サイズにカットされているものもあります。


*寒冷紗

横糸と縦糸を荒く織り込んだ布で、こちらも保温・霜よけ・防虫効果があり、夏場は遮光にも使えます。網目が大きいものと細かいものがあり、細かい方が保温効果が高くなります

ベタがけにもトンネルにも向いています。色は白と黒の2種類あります。黒は遮光性が高く光を通しにくいので、冬場は白を選びましょう。不織布に比べて価格は高くなります。


・ビニールフィルム

防寒対策で使用するのは、透明なビニールフィルムです。風を通さないので保温効果にはかなり優れています。ただし、風を通さないことで放射冷却が強い夜にはかなり冷えてしまうので、放射冷却が心配な日には、下の部分を少し開けて風通しをよくしておくことがポイントです。トンネルに向いていて、ベタがけには向きません。


②土を資材で覆う(マルチング)

土が凍ってしまったり、冬の乾燥にされてしまうことで、野菜も傷んでしまいます。これを防ぐには、土を資材で覆うマルチングが効果的です。資材の種類によって、効果は多少変わってきます。


・ビニールマルチ

ビニールマルチには透明、白、黒、シルバーなどがありますが、冬場は光を吸収する黒を使用します。黒で光を吸収し、ビニールにより風を通さないため、地温を高く保つ効果があります。また、雑草が生えるのを抑える効果もあります。


・稲藁マルチ(枯れ草や落ち葉などでも代用可能)

株元に厚く敷くことで断熱効果が得られ、地温を高く保つ効果があります。稲藁や枯れ草など自然の素材を利用したマルチは、微生物が分解し土に還っていくため、土づくりに役立ち一石二鳥です。枯れ草を利用すれば低コストで抑えられ、自然に優しい方法です。



畑の防寒対策の方法についてご紹介しました。野菜は寒さで美味しくなりますが、美味しく健康な野菜を作るには防寒対策も必須です。まだまだ続く寒い冬。しっかり対策を行い、美味しい野菜を作っていきましょう!


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