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  • 執筆者の写真compactagri

ベランダ栽培の害虫や病気の対策。どうしてますか?

更新日:2021年8月23日



野菜づくりをする上で病気や害虫の被害は、どんなに気をつけていても発生してしまうことがほとんど。ある程度覚悟した上で、事前に対策をしておけば被害は最小限におさえられます。病気や害虫が発生しやすい時期や環境もあるので、その点に注意して対策を打っていきましょう!


病気の原因はナニ?

病気の原因となるものは何でしょうか?病気のほとんどは、カビや細菌が原因です。カビや細菌は梅雨の季節、日当たりの悪い環境など、湿った環境が続くとどんどん広がっていきます。病気の対策には、カビや細菌が広がりづらい栽培環境を整えることがとても大切です。

病気は梅雨時から夏にかけて発生することがほとんど。湿った環境を改善するために、プランターを日当たりのよい場所へ移動させたり、株の間隔を広くして植え付けたり、葉が密集しないように不要な葉や枝をカットしたり、全体に日が当たり風が通るようにしてあげましょう。また、肥料や水のやり過ぎは根腐れさせる原因になるので注意してください。


家庭菜園で発生しやすい病気と予防について

野菜の病気はたくさんの種類があり覚え切れるような数ではありませんが、原因は2種類のみ。「ウイルス・細菌」もしくは「カビ」のどちらかが原因で、野菜の病気が発生します。


◉ウィルスや細菌が原因で発生する病気

モザイク病

青枯れ病(あおがれ病)

黄化病(おうか病)

萎縮病(いしゅく病)

軟腐病(なんぷ病)

など。


上記以外にもまだまだたくさんありますが、このあたりがウィルスや細菌が原因となる病気でよく聞く病名です。これらの病気は、虫を媒介して感染することが多いです。アブラムシやカメムシなど樹液を吸う虫が媒介原因となります。感染した株の樹液を吸った虫が、健康な他の株へ移動して樹液を吸うと、その株は感染してしまいます。また、株や根の傷口から感染してしまう事もあります。株や根に傷がつかないように、植え付けや整枝、収穫の際には気をつけましょう。


気をつけること

①カメムシやアブラムシ、コナジラミなど樹液を吸う害虫対策

 ・銀色の虫よけビニールテープを張る

 ・防虫ネットを張る

 ・(数が増えてしまったら)農薬使用の検討など


②株や根に傷をつけないように気をつける

 ・収穫する際にハサミなどで無駄に傷がつかないように注意。

 ・収穫した際の切り口が早く乾くようにする。

  →晴れた日の午前中に、切り口は上向きに!



◉カビが原因で発生する病気

うどん粉病

べと病

灰色カビ病

など。


これらがカビ菌を原因とした病気でよく聞く病名です。土中に元々いるカビ菌が原因となりますが、通常であれば悪さを起こさないカビ菌も、土中の微生物バランスが崩れることで病気の原因となってしまうのです。土中に元々いるカビ菌を完全に排除することは不可能。健康な土であれば病気は発生しないので、未熟な堆肥を使わないようにするなどの注意をしましょう。未熟な堆肥はアンモニア臭やカビ臭などイヤな臭いがします。


害虫対策は?

害虫はせっかく生長している大事な野菜を食ベて傷つけてしまうだけでなく、病気の原因ともなってしまいます。大切な野菜を守るためにもしっかり対策をとりましょう。手軽な対策としては、プランター全体を防虫ネットで覆ってしまう方法。特に葉物野菜は害虫に食べられやすいので、栽培初期から収穫期まで防虫ネットを使うと安心です。害虫が増えてしまった場合は農薬を使用する事も出来ますが、せっかくの家庭菜園であればなるべく農薬は使いたくないですよね。そのためにも防虫ネットや不織布で覆ってしまう方法が、安心安全でオススメです。


もしも…病気や害虫の被害にあってしまったら?

ここまで病気や害虫の予防・対策についてご紹介しましたが、どんなに気をつけていても被害にあってしまう事も。そんな時はどうすべきでしょうか。


◉病気になった葉や株を取り除く

病気はすぐに広がります。病変を見つけたら、その部分の葉や株を取り除きましょう。

◉重曹や手作り農薬を散布してみる

ウイルスや細菌性の病気の場合は治療が難しいのですが、カビが原因による病気であれば早めの対処で治療可能な場合もあります。簡単なのは重曹を水で薄めて散布する方法。重曹を水で300〜500倍に薄め、スプレーボトルで散布します。早期発見できれば、この方法で回復する可能性があるので試してみてください。

また、アブラムシには牛乳の散布が効果的です。牛乳は薄めずそのまま、アブラムシがついた箇所にスプレーで散布します。牛乳が乾燥するのと同時にアブラムシの呼吸を妨げ、駆除出来ます。

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