top of page
  • 執筆者の写真compactagri

コンパニオンプランツって知ってますか?上手に利用しておいしい野菜を作ろう!

更新日:2021年8月23日


コンパニオンプランツとは?

コンパニオンプランツ”という言葉を聞いたことはありますか?最近は家庭菜園が大人気で、この言葉を耳にする方も多いようです。コンパニオンプランツとは、一緒に植えると良い影響を与える野菜や花など植物の組み合わせのことです。異なる植物を混植したり交代に育てることで、お互いに生長を助け合い健康に育つ相性の良い植物の組み合わせです。今回はコンパニオンプランツの具体的な効果や、相性の良い植物の組み合わせ、植え方などについてご紹介していきます。


どんな効果があるの?


コンパニオンプランツを植えることで、複数の効果が得られます。


◉病気の予防


植物の病原菌は、ある特定の植物や科目を好み寄生し、病気を引き起こします。その病原菌が苦手とする物質を出す植物をコンパニオンプランツとして一緒に植えると、病気の予防効果になります。例えば、ネギ科の野菜の根には抗生物質を出す微生物が共生していて、その抗生物質がウリ科やナス科などの病原菌を減らしてくれます。


◉害虫の防除

害虫には好きな植物と嫌いな植物があり、主に匂いを頼りに近づいて来ます。たとえ好きな植物があったとしても、近くに嫌いな植物の匂いがすれば、害虫は近づいたり、食べたりすることはありません。違う種類の野菜を一緒に植えることで、害虫は混乱し、好きな植物を見つけることが出来なくるのです。特にハーブ類やキク科、セリ科などの強い香りを苦手とする害虫は多く、コンパニオンプランツとして良く活用されます。


◉生育を良くする


複数の植物を一緒に植えることで、生物相が多様になって土壌が肥沃になり、植物の生育促進へと繋がっていきます。また、マメ科の野菜は土壌を豊かにしてくれることで良く知られていて、土壌改良にも使われます。マメ科の根には根粒菌が共生していて、それが空気中の窒素を土の中に固定して土壌を豊かにしてくれるのです。


コンパニオンプランツで有名なマリーゴールドの効果は?

マリーゴールドはコンパニオンプランツの代表格。畑の空きスペースやあぜ道にマリーゴールドが咲いているのを良く見かけます。これは昔からマリーゴールドが「植物のお医者さん」と呼ばれるほど、コンパニオンプランツとして色々な効果を持っているからです。下記に効果などをまとめました。


◉マリーゴールドと相性の良い野菜、効果

*キュウリ

 害虫防除(アブラムシ、センチュウ類)

*カボチャ、ズッキーニ

 害虫防除(センチュウ類)、生育促進

*スイカ

 病害予防、連作障害防御

*キャベツ、ブロッコリー、白菜等(アブラナ科)

 害虫防除(アブラムシ、コナガ、ハムシ等)

*ししとう、ジャガイモ

 害虫防除、生育促進

*大根

 病害予防、害虫防除(センチュウ類)

*ナス科(トマト、ナス、ピーマン)

 病害予防、害虫防除、生育促進

*ニンジン

 害虫防除(センチュウ類)、生育促進(キレイな根を作る)

*レタス

 生育促進


コンパニオンプランツ 相性の良い組み合わせとオススメ

◉トマト

*オススメのコンパニオンプランツ

マリーゴールド、パクチー、バジル、ミント、レモンバーム、パセリ、ニンニク、ネギ類、アスパラガス 等


特にネギ類は病害虫防除の高い効果が期待でき、トマトとの混植はオススメです。トマトの苗を定植する際、苗にくっつけてネギ類を植え付けましょう。

バジル、パクチー、レモンバームなどは香りが強く害虫防除になります。バジルはトマトと一緒に育てると、お料理の相性もバッチリでオススメです!


◉キュウリ


*オススメのコンパニオンプランツ

マリーゴールド、とうもろこし、ネギ類、ミツバ、オレガノ、ディル 等


キュウリの近くにとうもろこしを植えると風よけになり、実ったキュウリが揺れて擦れて傷つくことを防げます。キュウリの株近くにオレガノを植えると、食味が増すと言われています。


◉オクラ

*オススメのコンパニオンプランツ

マリーゴールド、バジル、ニラ、枝豆 等


オクラとバジルを交互で植えると、アブラムシがバジルの方へ寄っていくため、オクラをアブラムシの被害から守ることが出来ます。


◉ブロッコリー

*オススメのコンパニオンプランツ

マリーゴールド、カモミール、パセリ、ミント、ニンニク、ナスタチウム 等


ナスタチウムを混植すると、アブラムシやナメクジの被害を防げます。ブロッコリーの株と交互に植えましょう。


◉キャベツ

*オススメのコンパニオンプランツ

マリーゴールド、ソラマメ、パクチー、レタス、玉ねぎ、ゼラニウム 等


キャベツはアブラナ科の野菜で、アブラムシの被害がとても多い野菜です。アブラムシの大好物のソラマメをキャベツと交互に混植すれば、アブラムシはソラマメへ寄っていき、キャベツへの被害を減らすことが出来ます。また、アブラムシの天敵であるてんとう虫はソラマメに寄ってくるため、てんとう虫がアブラムシを捕食してくれるという効果も期待できます。


◉カブ

*オススメのコンパニオンプランツ

ニンジン、バジル、カモミール、エンドウ豆、マリーゴールド 等


カモミールはカブの生育を促進し、アブラムシも防いでくれます。カブの種まきをする際、一緒にカモミールの種もまくか、カモミールの鉢植えを近くに置くだけでも効果があります。



今回はコンパニオンプランツの効果やオススメの組み合わせについてご紹介しました。コンパニオンプランツと言っても、病害虫を防ぐもの、土壌改良をするもの、生育を促すものなど、効果は様々です。何よりも嬉しい効果は、コンパニオンプランツを活用することで、農薬や殺虫剤の使用を減らせることです。無農薬栽培や有機栽培にチャレンジしたい方にはとてもオススメです!栽培予定の野菜に合ったコンパニオンプランツを見つけて、安心安全な楽しい家庭菜園をより楽しんで頂けたら嬉しいです。

閲覧数:470回0件のコメント

Commentaires


bottom of page