初夏の味覚「そら豆」。5月中旬頃から野菜売り場に並び始め、夏の始まりを感じさせてくれるビールのお供にも大人気の野菜ですね。豆のさやが空に向かって伸びていることから、「空豆(そら豆)」と呼ばれるようになりました。粒の大きさや色など品種は様々。豆の大きさが1㎝程度の小粒のものから3㎝以上になる大粒のもの、1さやに5〜7粒以上実る長さやのもの、豆の色が濃い緑色のものから赤褐色のものなどがあります。ポイントを押さえて栽培していけば1株で50〜70さや程度、上手くいけば80さや程度収穫出来ます。スーパーでは5さや入りが300〜400円程度で販売されていて結構お値段もしますが、自家栽培すればお値段を気にせず採りたて茹でたてを思う存分味わえますよ♪ベランダでプランター栽培も可能!初夏の味覚「そら豆」の栽培についてご紹介していきます。
そら豆の栄養価
そら豆は植物性たんぱく質が非常に高く、大変ヘルシーな健康食材です。ビタミンB1・B2・C、βカロチン、カリウム、マグネシウム、食物繊維なども豊富に含み、非常に栄養価の高い野菜です。
そら豆の栽培適期(種まき〜収穫まで)
そら豆は冷涼な気温を好みます。暑さに強くないため、気温が25℃以上になると生育が悪くなります。秋が深まり気温が低くなってきた頃に種播きをし、春〜初夏に収穫するのが一般的です。幼苗は低温に強くマイナス3〜5℃の低温にも耐えます。種播きから7〜8ヶ月程で収穫時期を迎えます。発芽適温20℃前後、生育適温は15〜20℃前後です。
◉種まき
10月初旬〜10月下旬
◉収穫
5月中旬〜6月中旬
そら豆の栽培方法
◉土作り
そら豆は土作りがとても大切ですので、特に露地栽培の際は気をつけましょう。酸性土壌に弱いので、種播きの2週間程前に苦土石灰をまいて耕し中和しておきます。種まきの1週間前には堆肥と肥料をまいてよく耕します。プランターや鉢植えの場合は野菜栽培用の培養土を選べば問題ありません。
◉種まき
株間を30〜40㎝程取って種まきします。タネの「おはぐろ」と呼ばれる黒いへそのような部分を斜め下向気にして土に押し込んで、タネの頭が少し見えるくらいの浅まきにします。
5~7日程で発芽します。露地栽培、プランター栽培で、それぞれ下記の播き方がおすすめです。
*露地 畝幅120㎝、株間を30㎝程取って1条栽培(畝幅を60㎝にして2条栽培も可)
*プランター 25L以上のサイズがおすすめ。株間を30㎝程取って2〜3箇所に種まき
まき終えたら水やりをたっぷりします。豆類は種まき後に鳥に狙われやすい為、防虫ネットを張ったり寒冷紗や不織布を被せて保護すると良いでしょう。
◉苗の定植(育苗ポットで育苗する場合)
育苗ポットで育苗する場合は、本葉が2〜3枚程度になったら定植します。種まきからおおよそ15〜20日程度が目安です。ポットごと水につけて苗に給水し、優しく苗を取り出してい植え付けます。
※越冬する時の苗が育ち過ぎていると、冷害を受けやすくなり枯れてしまいます。本葉が5枚以上では越冬が難しいため、定植の時期に気をつけましょう。
◉発芽後の栽培管理
【水やり】
プランター栽培の場合は土が乾燥しない程度に水やりをします。地植えの場合はそこまで神経質になる必要はありません。過湿を大変嫌うので、水やりのし過ぎには注意して下さい。
【整枝と追肥】
気候が暖かくなってきた3月上旬頃、枝が次々と分枝していきます。その後、開花が始まった頃に太い茎を7〜8本残し、他の茎を切り取って整枝します。また、そのタイミングで土寄せと追肥も行います。株元がしっかりと隠れるように土寄せし、肥料を株元から10㎝ほど離れたところにパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせます。
※肥料の目安量は1株あたりペットボトルキャップに一杯程度。
生育が進み枝が伸び過ぎた場合、下から15〜20節のところでカットします。また、枝が倒れるのを防ぐため、支柱を立てて枝を囲むように紐で括ります。
【害虫対策】
そら豆にはアブラムシがつきやすく、
◉収穫
開花後35〜40日で収穫期に入ります。そら豆のさやを確認して見極め、ハサミなどでカットして収穫します。生育途中のさやは上を向いていてうぶ毛も生えていますが、収穫適期になるとさやが下を向き、色が濃くなりうぶ毛が取れて光沢が出てきます。収穫適期の豆は「おはぐろ」の部分が黒く色付いているので、試しに中身を一つ確認してみてもよいでしょう。時期を過ぎると味が落ちるので、収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。
以上がそら豆の種まきから収穫までのポイントです。上手に栽培すればたくさん収穫出来て、とってもお得感があり家庭菜園にもおすすめです。お子さんでも簡単に収穫出来るので、家族で栽培から収穫まで楽しめます!プランター栽培も出来ますので是非チャレンししてみて下さい!
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